アズカリ

アズの仮置き場。

なくりゆう

一晩中、

ないている。

 

先日見かけたアイツだろうか。

 

今朝もないていたから

一日中ないていたのかもしれない。

 

なにが悲しくして

ないているのだろうか。

 

なけばお腹も空くだろうし、

ないたところで

なにがどう変わるものでもないのに。

 

僕はキミのことを

うるさく邪魔な存在だと思う。

 

だけども、

黙っていればかわいくて

愛らしい存在だと思う。

 

外は雨が降っている。

 

雨にぬれて寒いのだろうか?

 

春の雨はまだ冷たいから

震えているのかもしれない。

 

それとも

母親を呼んでいるのだろうか?

 

僕はここだよ

と。

 

唯一の出入り口に

鍵をかけられ、

その隙間をガムテープでふさがれ、

取り残されたこどもたちは

なにを思いながら

死んでいったのだろうか。

 

母親を恨みながら

死んでいったのだろうか。

 

そんな状況に置かれてもなお、

母親のことを思い、

きっと迎えにきてくれる

と思いながら

死んでいったのだろうか。

 

人間というのは

とても弱い生き物だと思う。

 

一晩中ないている彼は、

なんだかんだ

生き延びるすべを持っている。

 

どうやったら生きることができるか

なんて

考えながら生きているわけでは

ないのだろう。

 

考えなくても

本能で生きている。

 

僕みたいに

自分の考えていることをブログにして、

それで自分を振り返ったり

なんてことも必要ない。

 

ただただ

生きる。

 

僕は

鳥や犬を見るたびに

「自分は

 なんてたくさんの余計なモノを

 持っているのだろう」

と思う。

 

彼らは

なにひとつモノを持っていない。

 

服さえも必要ない。

 

病気になったって

薬も飲まないし、

トーニングの必要もない。

 

生きていること自体が

トレーニングなのだと思う。

 

僕はやはり

甘い生活を送っているなぁ。

 

彼はとても悲しそうになく。

 

悲しそうになんてないたら

ますます悲しくなりやしないかい?

 

自分がみじめに思えてきて、

この世でいちばん寂しい存在だ

なんて

思い込んでしまうんじゃないかい?

 

もっと元気になけよ。

 

そうしたら元気になれるからさ。

 

そんな僕のアドバイスなんて

鼻で笑っているに違いない。