アズカリ

アズの仮置き場。

自分を誤魔化す

このままでいいの? このまま普通に仕事して 年とって定年迎えて 年金暮らしになって、 死んでいくの? そんな平凡な人生でいいの? そんなこと言うけどさ それ以外にどんな人生があるの? どんな形であっても 仕事はしなきゃいけないじゃない? デイトレー…

地球のはしっこにて

友達とふたり。 それぞれの布団を並べている。 その隙間をきっちり詰めて寝るほどの 仲じゃないから 僕は 微妙にその距離をとろうとする。 「もう少しこっちに詰めないと 落っこちちゃうよ」 僕たちが布団を並べているのは まあるい地球の上。 あまり端っこ…

引退宣言

草の精霊がいる。 半透明で手足がついている草たち。 長いのと 地べたに這いつくばるのと その中間と。 それぞれに 「引っこ抜いてくれ」 と僕に訴えかけてくる。 なぜ抜かれたいのだろうか? 抜かれてしまったら 君たちは終わりじゃないのか? それでも彼ら…

ひとりで散歩するトランクの怪

最近、旅行に出かける際に 本を持ち歩くことが多い。 図書館で借りた本だ。 隙間時間に本を開いては読む。 スマホでも時間は潰せるのだけど、 それは本当に暇つぶしにしかならない。 暇つぶしということは要するに 時間を潰しているということだ。 限られた…

向こう側に行けない男の話

僕は家を見ていた。 見ているのは 兄弟が住んでいる家。 日本家屋の立派なお屋敷だった。 しかし、僕は その家自体には興味がない。 隣の家との境目はどこだとか、 この溝はどっちの家のものだとか、 気になるのはそんなところばかり。 植木鉢に咲き誇ってい…